【せどり初心者向け】せどりを始めるための準備から、仕入、出品、売上、入金まで詳しく解説します!

せどり初心者の方に対して、せどりで稼げるようになるためにはどうすればいいのかについてのすべてを盛り込みました(私がせどりを始めてから今までわからなかったことや不安に思ったことをすべて記載してあります)。
これを読めば初心者の方でも安心してせどりを始めることができます。せどりを始める前の準備から仕入、発送、価格改定、売上、入金まで細かく記載しました。せどりをやっていてわからないことや不安に思うことがあったら何度でも見返してください。
まずは書かれている通りに進めてください。但しここでは、せどりで稼いでいくためのきっかけになるものとして単行本や攻略本の仕入・販売を取り上げています。1商品当たりの仕入れ費用が安く済むので、自己資金が少なくても始めることができます。
せどりの対象商品には数多くの種類があります。仕入ノウハウがわかるようになり、単行本せどりである程度稼げるようになったら、自分の得意分野の商品を探してそれぞれの道へ進んでいってください。
目次
事前準備はきっちりと行なっておきましょう
せどりを始めるには準備が大切です。作業の途中で必要な備品等が無いために先に進めなくなると効率が悪くなります(私は足りないものを途中で買いに走ったことが何度もありました)。準備を万全にしてから仕入を始めましょう。
またここで紹介するのは必要最低限のものです。他に必要だと思うものがあれば、それぞれに準備しておきましょう。
せどり全般に対する準備
資金・クレジットカード
仕入を含めせどりを始めるには資金が必要になります。日ごろ購入しているものがあれば見直して、節約できるところは節約しましょう。使っていないものがあればアマゾンやメルカリで売って、資金化しておきましょう。
また、メルマガ(ふじさんの【せどり初心者】にすべて教えます)への応募に対するプレゼント『A8.netを活用した資金作りの方法』を参照してクレジットカードを作っておきましょう。
アマゾンFBA登録
アマゾンFBAに大口出品で登録しておきましょう。登録が終わったら、自分の持ち物ですでに使っていないものやせどりを始めるのをきっかけに使わなくなるものをアマゾンに出品しましょう。
アマゾンFBAの仕組みもわかりますし、資金作りにもなります。大口出品に関しては下記のブログを参照してください。
仕入に対する準備
プライスター
仕入用のツールはいろいろとありますが、私の経験からプライスターが一番使いやすいです。仕入のみならず出品時や価格の改定、ラベルの印刷等にも威力を発揮します。プライスターに関する次のブログを参照してください。
keepa
モノレートが閉鎖された今、仕入に必要なツールはプライスター+keepaです。Keepaにも登録してつかえるようにしておきましょう。Keepaに関しては下記のブログをご覧ください。
ブックオフ公式アプリ
ブックオフを中心に仕入をしていくので、ブックオフ公式アプリはスマホにダウンロードしておきましょう。訪問した店舗を『お気に入り店舗』に自動登録させる設定は必須です。『お気に入り店舗』からお得な情報が送られてきます。ブックオフ公式アプリについては以下のブログを参照してください。
袋(購入した商品を入れるもの)
2020年7月からレジ袋が有料になりました。ブックオフもレジ袋は有料です。購入した本を入れる袋はsi仕入の際は忘れないようにしましょう。車せどりか電車せどりかによって準備する袋も変わります。状況に応じて袋の大きさ等も変えましょう。車せどり・電車せどりのメリットやデメリットは次のブログをご覧ください。
梱包・発送に対する準備
値札はがし
ブックオフから仕入れた本には値札がついています。商品として販売する際には値札をはがしておかなければなりません。値札はがしに必要なものはシールはがしとヘラです。シールはがしで多少の本のカバーの汚れ等はふき取れます。ティッシュペーパーかウエットティッシュも用意しておきましょう。
写真撮影
アマゾンに中古商品を出品する場合は商品の写真を載せることができます。写真は必ず載せるようにしましょう。カメラ(スマホのカメラでもOKです)は必須です。背景用の布も100円ショップで売っているので、用意しておきましょう。
商品梱包
単行本を梱包するためにクリスタルパックが必要になります。A4サイズでほぼ間に合いますが大型本を仕入れた場合はB4のクリスタルパックにしないと入らないこともあります。A4とB4のクリスタルパックを用意しておけば問題ありません。
単行本をクリスタルパックに梱包する際にセロテープが必要になります。セロテープを必要な都度はさみで切っていては効率が悪いので、カッター付きのものを準備しておきましょう。
アマゾンへの商品登録
プライスターを使えばパソコンからでもスマホからでも商品登録をすることができます。商品登録後に発送準備をする際、2種類のラベルを印刷する必要があり、プリンターが必要になります。
発送準備を行なう際に印刷するラベルは商品ラベルと配送用ラベルの2種類です。商品ラベルはA4判24面のサイズを配送用ラベルはA4判6面サイズを準備しましょう。
FBA倉庫へ商品発送
商品を発送するためにはダンボールが必要になります。ダンボールの大きさは中にどれだけの商品を詰めるかによって変わってきます。プライスター急便を利用する場合は3辺(縦、横、奥行き)合計160cm以下、重量30㎏未満の荷物と制約がありますが単行本であれば、まったく問題ありません。
ダンボールは購入しても、近くのスーパーでもらってきてもアマゾンから届いたダンボールでもかまいません。スーパーでもらう場合は買い物のついでにもらってくるようにして、わざわざダンボールをもらいに行くためだけにスーパーに行くのは効率が悪いのでやめましょう。
ダンボールに商品を入れて、すき間があれば新聞紙を詰めます。アマゾンの梱包の要件によると緩衝材は、クッション、エアキャップ、紙に限られています。今まで説明してきた梱包や発送のために準備するものは以下のブログに詳しく記載してあります。
仕入に出かけましょう
事前準備は終わりましたか。準備万端となったら、早速仕入に出かけましょう。もし副業でせどりを始めるのであれば平日は仕事があるので、土日に仕入をすることが多くなります。
まずブックオフ店舗の場所を確認しましょう。家の近くのブックオフから仕入を開始し、仕入する地域を徐々に広げていきましょう。店舗によって陳列してある商品が変わってくるので、数店舗まわって各店舗の特徴を確認しましょう。
ブックオフ店舗の場所の確認にはスマホアプリの『ロケスマ』を使うと便利です。『ロケスマ』に関しては下記のブログを参照してください。
ブックオフアプリのかしこい使い方
ブックオフアプリを起動すると右上にハートのマークがあります。そのハートをクリックするとお気に入り店舗の画面になります。『利用店舗を自動でお気に入り登録する』をONにしておきましょう。
本を購入したブックオフ店舗が自動でお気に入り店舗に登録され、店舗のお得情報やクーポンが送られてきます。送られてきたクーポンを利用すると継続的にクーポンが送られてくる店舗もあり、たいへんお得です。
ブックオフに着いたら
ブックオフに着いたら単行本売り場の110円~210円のコーナーに行きましょう。仕入れを開始する前に確認することがあります。スマホの電波が入るかどうかの確認です。
ブックオフの立地条件等によっては電波の入りが悪い店舗があります。もし電波の入りが悪くプライスターでバーコード検索しても検索画面がなかなか表示されなかったり、keepaの画面に切り替わらないときは、その店舗での仕入はあきらめましょう。
私も何度か電波の入りが悪いブックオフに行ったことがあります。電波が入るところを探して、窓際に移動したり店舗内をウロウロして検索を続けましたが効率がものすごく悪くなります。さっさと別のブックオフに移動したほうが仕入の効率は上がります。
ブックオフに関しては、下記のブログにも詳しく記載してありますので、参照してください。
単行本110円~210円コーナー
棚の端からチェックしていきます。メルマガにも書きましたが探す本は『ところてん』がしてある本です。『ところてん』とは値札が重ね貼りされていて、値下げされた本のことです(下記の画像が『ところてん』です)。
外人の人が書いた本や表紙が派手な本などを探してみると『ところてん』を見つける可能性が高くなります。
攻略本コーナー(ゲームソフトコーナーの近くにあります。)
攻略本のコーナーにも必ず行くようにしましょう。単行本と同じように『ところてん』がしてある本をリサーチすると仕入対象の攻略本が見つかります。単行本よりも簡単に仕入該当商品が見つかることがあります。
攻略本コーナーの棚が多くなければ(棚1つ~棚2つ)、全頭してみましょう。『ところてん』がされていない攻略本からも該当商品が見つかることがあります。何度も全頭を行なうことで、どの攻略本が利益が出るのかがわかってきます。
雑誌コーナー
仕入の時間に余裕があれば、雑誌コーナーを見てまわりましょう。雑誌コーナーでも探すのは『ところてん』がしてある本です。特に医療に関する本(メディカル本)は定価が高いものが多いので、仕入対象商品が見つかる可能性が高くなります。
またゲーム関連の大型本が雑誌コーナーに陳列されているブックオフもあります。それほどの冊数は無いケースが多いので、『ところてん』にかかわりなく、全頭して仕入商品を探しましょう。
『ところてん』を見つけたら
『ところてん』を見つけたらリサーチ開始です。ただ、その前に本の定価を確認しましょう。定価が1,800円以下の場合、その本のリサーチは中止です。アマゾンでの新品販売価格が定価に近い金額のケースが多く、中古価格が安くなり、利益が取れません。
定価が1,800円以上の『ところてん』を探すには厚い本・大型の本の方が可能性があります。ただし、厚い本・大型の本でも定価が安い場合もあります。
攻略本の場合は本の定価は関係ありません。攻略本では新品販売価格が定価を大きく上回っていたり、新品が出品されていないことが多く、定価に関係なくすべての本がリサーチ対象になります。
プライスターでリサーチ
『ところてん』で値下げがしてあって、かつ定価が1,600円以上の商品が見つかったら、プライスターでリサーチ開始です。プライスターを起動し、スキャンの画面にしてバーコードを読み取りましょう。
仕入れてはいけない商品
プライスターでリサーチした結果を確認しましょう。仕入に該当する商品なのかを判断するのですが(ここでの判断は第1段階です)、下記に該当するものは仕入れてはいけません。
中古最安値で利益が取れるか
中古最安値でFBA出品した場合の利益額が表示されるので確認しましょう。ここに利益額が表示されていない場合、仕入は見送りましょう。下記の画像では中古最安値が251円でFBA出品した場合の利益額が表示されていないので、仕入れてはいけません。
新品商品との価格差
新品商品が出品されている場合は、新品商品最安値との価格差を確認しましょう。中古商品の価格は新品商品の価格の80%以下に設定しないと売れません。新品商品価格が1,800円以下の場合は利益が少なくなるので、やめておきましょう。上記画像でもし中古最安値で利益が出ていたとしても新品最安値が1,480円なので仕入対象にはなりません。
プライスターリサーチもしくはkeepaグラフ
プライスターリサーチの場合、販売スピードが1か2の場合は仕入れないようにしましょう(中には販売スピードが1や2でも仕入該当となる商品もありますが、初めのうちは見送りましょう)。Keepaグラフの場合、グラフに動きがまったく無いか3ヶ月のスパンで動きが3回以下の場合は仕入れてはいけません。
出品者数
中古の出品者数が50人を超えていた場合、仕入は見送りましょう。販売スピードが10であってもグラフでバキバキに売れていたとしてもダメです。50人以上も出品者数がいるところに出品しても数多い出品者の中で埋もれてしまい、売れるまでにかなりの時間がかかってしまいます。
上記画像をもとに解説しましょう。この商品は中古最安値で利益が取れます。新品出品価格も2,100円なので中古出品価格に影響を与えません。販売スピードが6なので、バキバキに売れています。ただ中古の出品者が133人もいます。この商品の仕入はあきらめて別の商品を探すほうが賢明です。
書き込みのある商品
単行本を仕入れる際には書き込みがあるかどうかを確認することが重要です。書き込みがあっても出品することはできますが、コンディションは『可』で出品することになります。
コンディション『可』ではどうしても販売価格を下げなければ売れないので利益額が少なくなります。もし書き込みを見つけたらその商品の仕入は断念しましょう。
書き込みが特に多いのが勉強系の本です。相対的に本の前半に書き込みがあるケースが多いので特に本の前の方のページを入念にチェックしましょう。書き込みはマーカーやボールペンで線が引いてあったり、文字が書かれていたり等さまざまです。
勉強するために本を買って最初はまじめに書き込みをしていたが、次第にやる気が薄れ、とうとうブックオフに売ってしまったというケースが多いのではないでしょうか。
Keepaとアマゾンで仕入の最終確認
プライスターリサーチの結果を確認し、前述(仕入れてはいけない商品)の4項目をパスした本はkeepaとアマゾンで最終確認をします。
Keepaで確認
プライスターからkeepaの画面に移動します。確認する項目は3ヶ所です。ランキング推移のグラフでコンスタントに売れているか、価格推移のグラフで中古価格が安定しているか、出品者数推移のグラフで出品者が急増していないかを確認します。
出品者数が増加していて、価格が減少傾向であれば、利益の確保は難しくなります。グラフの見方と仕入判断に関しては、どんどん経験を積みましょう。いろいろな経験をすれば自分なりの基準を持つことができます。
keepaのグラフの見方に関しては下記のブログを参照してください。
アマゾンで確認
アマゾンの出品者一覧の画面で他の出品者の販売価格を確認します。商品価格+配送料の合計金額で安い出品者から順番に並んでいますが、自分の出品希望価格(最低でも1,400円に設定したいです)がどのあたりに位置するのかが重要です。
もし希望価格で出品した際、最低価格出品者から11番目以降に表示されるのであれば仕入はやめましょう。購入者は安い金額から順番に見ていくので、11番目以降になってしまうと見てもらって更に選んでもらえる可能性が下がってしまいます。
ここまでの確認項目をすべてクリアした商品は仕入れましょう。確認項目が多すぎて仕入れられないのではと不安に思う方もいるかもしれませんが、大丈夫です。私はいつもこの方法で仕入を行ない、どこのブックオフの店舗でも仕入れられています。
(注)1つの店舗に固執し続けない
店舗によっても訪問したタイミングによっても仕入れられないときはあります。あなたが訪問する少し前に経験豊富なせどらーが根こそぎ仕入に該当する本を刈り取ってしまっていたかもしれません。
何とか1冊でも仕入れたいと一度見た棚を何度も確認したくなるかもしれません。私も以前はそうでした。でもあきらめも肝心です。仕入れる商品が無いと判断したらその店舗はやめて、次の店舗に行ってみたほうが良い結果になったりします。
古本市場で仕入れる
ブックオフでの仕入れが基本になりますが、古本市場でも仕入れることができます。古本市場は主に関東地方、関西地方、中国地方にあり、中古のコミックやゲーム等を販売している店舗です。
ブックオフとの違い
- 古本市場は中古コミックの販売が中心なので単行本の数はブックオフに比べて大幅に少なくなります。でも仕入れられる可能性はあります。
- 攻略本は単行本と違って充実しています。ブックオフと同程度かそれ以上の数を扱っています。相対的にブックオフよりもコンディションが良い本が多くあります。
- 最も安い販売価格は80円(税込)です。仕入れる本が見つかれば、ブックオフよりも利益を大きく確保することができます。
- ブックオフと同じく『ところてん』が行なわれている商品があります。『ところてん』の商品からチェックしてみましょう。
地元にある古本屋で仕入れる
全国にチェーン展開していない地元だけの古本屋が近くにあれば、一度リサーチしてみましょう。お宝の商品が見つかるかもしれません。
仕入れた商品をFBA倉庫に送るまで
商品を仕入れられても、アマゾンのFBA倉庫に送らなければ販売してもらえません。ここからは、仕入れた商品をFBA倉庫に送るまでの作業について解説していきます。
FBA倉庫へ発送するまでには下記の工程があります。
- 値札はがし、商品の状態確認
- 商品の写真撮影、コンディションの確定
- クリスタルパックで単行本を梱包
- 商品登録
- ダンボールへ箱詰め
- 発送
FBA倉庫へ発送するタイミングは任意で選べます。まとめて発送すれば発送費用を抑えることができますが、せどりを始めた当初はまずFBA倉庫の在庫数を増やすことに専念しましょう。
在庫数が増えれば増えるほどコンスタントに売れるようになります。中古商品はさまざまなコンディションが混在するので価格が安ければ売れるというわけではありません。
購入者はコンディション(商品の写真や商品の説明文)と価格を見比べてどの出品者の商品を購入しようか悩んでいます。FBA倉庫に多くの在庫があれば購入者の目に触れる頻度が増えるので、売れる確率が高くなります。
発送までのスケジュール
副業で行なう場合は毎日本業が終わってからの作業が中心になるので、発送までの作業を毎日少しずつ行っていきましょう。私のスケジュールを下記に載せておきますので、皆さんも自分に合った作業スケジュールを作って実行していってください。
土・日曜日 仕入
月曜日 値札はがし、商品の状態確認
火曜日 写真撮影、コンディションの確定
水曜日 クリスタルパックで梱包
木曜日 商品登録
金曜日 ダンボールへ箱詰め
日曜日 プライスター便で発送
それでは、作業の各項目についてお話ししていきます。
値札はがし・商品の状態確認
シールはがしとヘラを使って値札をはがします。値札にシールはがしの溶液を塗り少し待ちます。ヘラを使うときれいにはがせます。はがした後、溶液が本に残っていますので、ティッシュペーパーかウエットティッシュでふきとりましょう。
シールをはがしたところがベタついていることがあります(溶液を塗ってから早くはがすとベタつきます)。そんな時はシールはがしを塗ってふきとれば、きれいになります。シールが貼ってあった以外の箇所でも多少の汚れやベタつきがあれば、シールはがしを塗って落とすことができます。
値札はがしと同時に商品の状態を確認しておきましょう。折れや破れ、ヨレ、スレなどがあるかを確認し、写真撮影することを忘れないようにメモしておきましょう。
ブックオフでチェックしたときは見つからなかった書き込みを発見する場合もあります。念入りに確認しましょう。もし書き込みがあった場合は、コンディションを『可』に変更しましょう。
攻略本には巻末にプロダクトコードが付いていたり、特典が付いている場合があります。その際は付いているかどうか、開封済か未開封かを確認し、忘れず写真撮影をするようにメモを残しておきましょう。
写真撮影
写真撮影は必ず行ないましょう。多くの出品者の中から自分の商品を選んでもらう確率を上げるためには絶対にはずせません。
アマゾンで中古商品の買い物をする場合、商品の状態を言葉で細かく説明してあってもあくまで出品者の主観で書かれているので、購入者が想像したものとはズレることがあります。
写真を載せれば客観的に判断できるので、安心感が増し、購入につながります。写真を撮る際は、商品の背景に関係ないものが映り込まないように背景布を用意しましょう。
下記のブログを参考にしてください。
写真撮影の方法
写真は本の状態がわかるようなものでなければなりません。正面から、斜め上から、斜め下からの3枚の写真で本の全体は網羅されます。コンディションが『非常に良い』であっても、この3枚の写真は載せましょう。
正面から
斜め上から
斜め下から
出品する本に折れ、破れ、書き込み、ヨレ、スレ等があれば該当箇所がわかるように撮影しましょう。単行本の場合は特にカバー上部のヨレやスレが多くあります。また攻略本の場合、カバーのそでに折れがあることが多いので忘れずに撮影するようにしましょう。
カバー上部のヨレ
マイナスの部分だけではなく、プラス事項があれば写真撮影をしておきましょう。CDが付いていたり、攻略本のプレゼントコードが未開封で付いていた時などは絶好のアピールポイントなので、必ず写真撮影をしておきましょう。
このように本の中を撮影する可能性があるので、クリスタルパックで梱包する前に写真撮影を行ないます。
コンディションの確定
値札はがしから写真撮影の間に出品する商品のコンディションの最終確認をします。購入者が想像していたコンディションよりも状態の悪い商品が届いた場合は厳しい評価がついたり、返品になる可能性もあるので慎重にコンディションを決めましょう。
厳しい評価をもらわないために画像を載せたり、説明文を詳しく書くことが重要になります。私が行なっている各評価の基準を下記に載せておきます。
『良い』
単行本や攻略本の場合、基本的にコンディションは『良い』になります。カバー上部にヨレやスレがあったり、カバーのそでに折れがある程度であれば『良い』で出品しましょう。
『非常に良い』
カバーにヨレやスレが無かったり、カバーのそでやその他の箇所に折れが無く、本全体に焼けも見られず、使用感をそれほど感じない場合は『非常に良い』で出品しましょう。
『可』
本全体に汚れがあったり、本やカバーが大きく破けていたり、かなりの焼けがある際のコンディションは『可』になります。書き込みがあった場合はたとえ1ページの1部分だけに書き込みがあったとしても『可』で出品しましょう。書き込みのチェックは念入りに行ないましょう。
クリスタルパックで梱包
ほとんどの単行本はA4サイズのクリスタルパックで梱包できます。一部大型本でA4サイズに入らない場合はB4サイズのクリスタルパックを使いましょう。本がきれいに梱包されていれば梱包方法に決まりはありません。但し、その本は商品であるということを忘れずに丁寧に梱包しましょう。
商品登録
プライスターを使えば簡単に商品登録ができます。プライスターでの商品登録方法は下記のブログを見ればわかります。
スマホアプリを使うと更に簡単に商品登録することもできます。その方法についてはこちらのブログを参照してください。
コンディションの書き方
コンディション説明の欄には本の状態がわかるように詳しく記載しましょう。『非常によい』のコンディションであれば下記の説明文を参考にして自分なりにアレンジしてみましょう。
『★クリスタルパックに丁寧に梱包しております ★ご注文の受注・梱包・出荷は全てAmazonが対応します ★国内配送無料・Amazonプライム・ギフトサービスなども可能です ★全商品クリーニングを行い、 出荷前に本の状態を確認の上、コンディションシートを作成しております。 ★ 良好なコンディションとなります。 【焼け】:ほとんどございません。 【書込】:ございません。 【折れ】:ございません。 【破れ】:ございません。』
コンディションが『良い』でヨレ、スレ、折れ等がある場合は、その旨を上記説明文に加えていきましょう。もちろん写真も載せて、説明文に『画像にてご確認ください』の一文も添えましょう。
プラス項目でアピールしたいことがあれば、忘れずに載せましょう。『CDが付いています。』、『巻末の付録は未開封です。』等々、説明文の最初に(購入者の目に留まるように)記載しましょう。
販売価格をいくらに設定するかについては後の価格改定の項目で詳しく説明します。
ダンボールへ箱詰め
商品登録が終了したら発送まではもうすぐです。FBA倉庫への発送準備について説明していきます。
商品ラベルの貼付
商品ラベルを貼る際は本のバーコードをきれいに隠すように貼付しましょう(クリスタルパックで梱包した上から貼付けます)。アマゾンに商品を送る時の基本は、アマゾン指定以外のバーコードはすべて見えなくするということです。商品ラベルを貼ることで本のバーコードは上手く隠せます。
ダンボールへ箱詰め
商品ラベルを貼った本はダンボールに詰めていきます。スペースができた場合は新聞紙等を詰めて輸送中にダンボールの中で商品が動かないようにしましょう。
ダンボールをスーパーマーケットからもらってきた場合は、ダンボールに付いているバーコードはすべて隠さなければなりません。見えなくなれば何で隠してもOKです。
注意事項
ダンボールに詰める際に商品を新聞で包むことはやめましょう。以前本の発送ではなかったのですが、小さなサイズの新品商品を新聞で包んで梱包したことがありました。FBA倉庫に納品されるとその商品が行方不明になりました。
おそらくアマゾンでは新聞は緩衝材として中をあまり確認せずに廃棄するものと思われます(アマゾンに問い合わせをして補償してもらいましたが販売するよりも補償金額は大きく下がります)。
発送
ダンボールに商品を詰めたら、ガムテープでしっかり封をして発送ラベルを貼ります。配送伝票は発送ラベルと同じ面に貼らなければなりません。プライスター急便で発送する際は荷物回収の佐川急便担当者にその旨を説明しましょう。
また、発送ラベルの上に伝票を貼ってしまう佐川急便担当者もいるので、伝票の貼る位置を細かく伝えましょう。
アマゾンでの商品受け入れ
アマゾンからの3通のメール
アマゾンに商品が到着すると完全に納品が終了するまでに3通のメールが届きます。
1通目:『FBA商品の搬入が完了しました』
商品がFBA倉庫に届いたことを知らせるメールです。この段階ではプライスターの在庫には反映されておらず、購入者へは公開されていません。
2通目:『FBA商品を受領中です』
商品の受け入れ作業を行なっていることを知らせるメールです。この段階でプライスターの在庫に反映され、購入者に対しても公開されます。発送した商品がすべて在庫に反映されているかを確認しましょう。もし在庫に反映されていない商品があった場合はアマゾンに問い合わせしましょう。
3通目:『FBA商品の納品が終了しました』
最終的に納品が完了したことを知らせるメールです。2通目から1週間ほど経ってから送られてくるので、慣れないうちは何かあったのかと驚きますが、これで納品がすべて終了したという連絡です。特に何もすることはありません。
商品受け入れ遅延
アマゾン倉庫への納品数が多くなり、受け入れ処理をオーバーすると倉庫への受け入れが遅延します。FBA倉庫によってもバラツキがありますが、頻繁に発生します。到着予定日より3~4日経っても商品が倉庫に届かない場合は問い合わせてみましょう。
プライスター便を使った場合はプライスターに、ヤマト便を利用の際はヤマト運輸にまずは問い合わせましょう。最終的にはアマゾンに問い合わせることになります。今までの経験から問い合わせを行なうとその後ほどなくして納品されることが多いです。
アマゾンへの問い合わせ方法は下記を参照して行ってください。
価格改定
FBA倉庫に商品を送ったら、あとは売れるのを待っていれば良いというわけにはいきません。売れるように仕向けなければなりません。そのために行なうのが価格改定です。売れ行きの傾向や他の出品者の価格動向等を確認して適正な価格に見直しを行ないます。
価格改定の方法
価格の見直しはプライスターを使えば簡単にできます。価格の見直し方法は下記のブログを参照してください。
プライスターの在庫の画面からkeepaに移動して現在の売れ行きを確認します。バキバキに売れていればちょっと強気の価格設定でも売れてくれますし、売上が鈍ってきていたら早く売り抜くために低めの価格に改定しましょう。
安い価格での出品者が増えていれば価格を下げなければ売れなくなりますし、安い価格の商品が売れてしまって最低価格が引き上げられた場合は価格を引き上げても売れることがあります。
価格改定に時間をかけずに行ないたいのであれば、下記のブログをご確認ください。
出品時の商品価格の設定
商品登録のところで触れましたが、価格をいくらに設定して出品したら良いのかについてお伝えしていきます。210円で仕入れた単行本をコンデイション『良い』で当初出品する際は1,400円以上で設定することが理想です。アマゾンの手数料を差し引いても30%以上の利益率は確保されます。
他の出品者の価格動向も確認しながら販売価格を決めていきます。アマゾンの出品者一覧(安い価格から表示されます)の最安値から10人の中に入ることが重要です。購入者がどの出品者から購入しようかを決める際に後ろの方まで見る可能性は低くなっていくからです。
自己発送者の価格に合わせる必要はありません。FBA発送者がいる場合は同じコンディションのFBA最低価格に合わせるか多少高くてもあまり差が無い価格で出品しましょう。書き込みがあってコンディション『可』で出品する場合は価格を大きく下げて出品することも必要になります。
(注)新規出品者
アマゾンに登録して出品し、最初の評価をもらうまでは『新規出品者』と表示されます。新規出品者の間はほとんど売れません。写真を載せても説明文に詳しく記載しても価格を最安値にしてもなかなか売れません。購入者も『新規出品者』からは怖くて買えないのでしょう。
『新規出品者』から早く脱出するために友達や知り合いに頼んで出品した商品を購入してもらい、良い評価をつけてもらうようにしましょう。これは早急に行ってください。その後はプライスターから購入者にサンクスメールを送る設定をしておけば徐々に評価は増えていきます。
悪い評価をもらうと当然評価が下がります。評価の低い出品者からは買ってくれなくなります。悪い評価をもらわないために商品に折れ、破れ、書き込み等があれば写真や説明文にもれなく載せるようにしていきましょう。
価格改定のタイミング
商品がFBA倉庫に納品されて2通目のメール(FBA商品を受領中です)が届いた段階で最初の価格確認をしましょう。商品登録からある程度の日数が経っているので見直してみることをお勧めします。
その後は最低でも週に1回は価格の見直しを行ないましょう。週末に売れる可能性が増えるので、週末になる前の木曜日ごろに価格改定を行なうのがBESTなタイミングです。
状況によってはKeepaで売れ行きや出品者数の変化を確認しましょう。安値の出品者が増えて、自分の順位が後方になっているかもしれません。その場合は価格を下げましょう。価格を下げた際の利益額の変化はプライスターを使えば一目でわかります。利益額を見ながら調整していきましょう。
安値の出品者がすべて売れてしまい、自分が最安値になっている場合もあります。その際に値上げをしても売れることもあります。その時の状況を確認して判断し、価格改定を行ないましょう。
売れてから入金まで
売れるのはあくまでもタイミングです。売れない日々が続くこともあります(アマゾンに初出品した当初は在庫数も少ないし、評価数も少ないのでなかなか売れません)。逆に毎日続けてポンポンと売れたり、1日に複数商品が売れる時もあります。
売れない日々が続いても焦ってはいけません。購入者はあなたの出品商品も確認しています。どの出品者から購入しようか悩んでいます。売れるのはタイミングです。焦らずにたんたんと仕入を行なって在庫数を増やし、価格改定を行ないましょう。
プライスターからのうれしいお知らせ
商品が売れるとプライスターからスマホにうれしいお知らせが届きます。何度も見ていますが、このお知らせはとってもうれしいです。プライスターを使っていない場合は定期的にアマゾンセラーセントラル(スマホ)の『これまでの本日の売上』を確認するようにしましょう。
お知らせがきてうれしい思いで終わりにするのではなく、売れた商品のkeepaとアマゾンの商品画面を確認しておきましょう。どのぐらいの売れ行きの中で売れたのか。売れた価格が他の出品者の価格の中でどのぐらいの位置だったのかを知ることは次の価格設定の参考になります。
売上確定のタイミング
プライスターからのうれしいお知らせが届いた段階ではまだ売上は確定していません。購入者からの入金があり、商品が発送された時点で売上は確定します。購入者の中には商品をカートに入れたままにしておいて、結局代金を払わずにキャンセルしてしまう人もいます。
リピート仕入候補
もし出品から売れるまでの期間が短く、販売価格も出品時からさほど値引きせずに売れて利益が出たのであれば、その商品は再度仕入れても利益が取れる可能性があります。リピート仕入対象商品のリストに入れておきましょう。
リピート仕入対象商品はブックオフに行ったら是非探してみましょう。単行本の場合はなかなか同じ商品を見つけるのは難しいですが、攻略本はリピート仕入ができる可能性が高くなります。
商品の発送
購入者からアマゾンに代金の支払いがあり、商品が発送されるとアマゾンからメールが届きます(下記のメールが届きます)。この時点で売上が確定されます。アマゾンからの入金を待ちましょう。
売上の入金
アマゾンからの入金は2週間ごとに行なわれます。土曜日に支払手続きが開始されますが、登録した口座に入金になるのは翌週の火曜日です。毎月月初(5日ごろ)にアマゾンへの月額登録料等の支払が発生しますが、売上の入金と相殺されます。
せどりを始めた当初、まだ売上金額が少ないときは、月額登録料が相殺しきれずに支払が発生することもあります。私も最初は相殺できずに支払っていました。まずは相殺できる売上をあげることを目標に頑張りましょう。
アマゾンの引当金
購入者からの返品申請や払い戻しが必要な場合に備えて、売上の一部がアマゾンに自動的に留保されます。売上金の全額が入金されないということです。ただ、次回の入金時に前回の引当金は入金されます。
売上金をもとにした仕入
売上金が入金になったからといって、趣味や遊びに使ってしまってはいけません。次の仕入の資金にしましょう。これを繰り返すことにより、徐々に仕入の資金が増えていきます。仕入が増えれば売上もさらに増えていきます。仕入資金が増えれば高額な商材を仕入れることもできるようになります。
まとめ
せどりを新たに始める人たちに向けて、自分の経験をもとに準備から仕入、売上、入金までの流れと注意する点をお話ししてきました。私の経験から気をつけたほうがいいと感じたことはすべてを盛り込みました。不明点や不安に感じることがあった時は、該当するところを何度も見返してください。
まずは一歩を踏み出してください(準備をして、仕入にでかけましょう)。新しいことを始めるのは誰にとっても恐いことです。失敗することもあるかもしれませんが、いろいろと経験することによって必ず次へとつながります。
では、さっそく始めましょう。