【副業初心者向け】確定申告は国税庁の作成コーナーを利用するのがBEST

副業を始めるとどうしても避けて通れないのが確定申告です。年末調整は会社の指示に従って書類を提出しておけば良かったですが、確定申告はそうはいかないので大変だと思っている方も多いことでしょう。
でも心配はいりません。国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用すればだれでも簡単に確定申告書を作ることができます。
2020年分の確定申告書の提出はコロナの影響で2021年4月15日までと提出期限が延長になりました。さっそく確定申告書を作成し、期限内に提出するようにしましょう。
国税庁作成コーナー利用のメリット

国税庁のサイトより
国税庁の確定申告書等作成コーナーにはさまざまなメリットがあります。順番に紹介していきましょう。
印刷すればそのまま提出できる
国税庁の作成コーナーで確定申告書を作成して印刷すれば、そのまま提出することができます。事前に税務署へ行って、書類をもらってくる手間がなくなります。決算書や収支内訳書も印刷したものを提出することができます。
作成は指示に従えばOK
確定申告書を作成した経験がない人にとって、申告書のどこの項目にどの数字を入力すればわからず、放り出したくなることでしょう。でも国税庁の作成コーナーでは入力する数字はどこの数字をもってくるかをわかりやすく説明してくれます。
確定申告書には第1表・第2表などさまざまな書類があり、その書類が相互に関連しています。第2表に記載した数字が第1表のある個所に表示されるようなことです。その仕組みを理解していないと用紙に記載していくことはできません。
ところが国税庁の作成コーナーを利用した場合、指示された箇所に数字を入力すると関連する箇所には自動で数字が表示されていきます。
合計金額や税額計算も自動で行ってくれます。電卓を用意して計算しながら作成していく必要もありません。
申告書の作成には下記の記事を参照してください。
納税方法が選べる
申告書作成の結果、納税額が発生する場合は期限までに納付しましょう。期限までに納税できない場合は延滞金等が発生します。納税方法は5つの中から自由に選ぶことができます。
金融機関または税務署の窓口で現金で納付
納付書に納税額を記載し、現金といっしょに金融機関または税務署の窓口で納付する方法です。納付書は税務署または金融機関に用意してある納付書を使用しますが、金融機関に納付書が無い場合は税務署まで取りに行かなければなりません。
QRコードによりコンビニで納付

国税庁のサイトより
コンビニ納付を選択するとQRコードが記載されている用紙を印刷できます。ローソン、ナチュラルローソン、ミニストップまたはファミリーマートにある端末にQRコードを読み込ませると納付書が出力されます。その納付書と現金で支払えば納付は完了です。納税額が30万円以下の場合に利用できます。
クレジットカードで納付
インターネットを利用して専用のWeb画面から納付することができます。納付期限内に納付手続きが完了していればクレジットカード利用代金の引き落とし日が期限を過ぎていても延滞金は発生しません。納税額に応じて決済手数料がかかります。
e-Taxで納付
e-Tax(国税電子申告・納税システム)を使ってインターネットを利用して納付することができます。事前の登録等が必要になります。この方法では申告書も紙での申告ではなく、電子申告になります。
振替納税を利用

国税庁のサイトより
申告書といっしょに『預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書』に必要事項を記載して提出すると今後の納税は自動引き落としになります。引き落とし日は納付期限よりも後になります(2021年は5月31日)。一度『預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書』を提出してしまえば、今後の納税は引き落とし日前に残高チェックするだけでOKです。
状況別おすすめ納付方法
副業を始めてみたけど続けていくかはわからないというという方はQRコードによるコンビニ納付がおすすめです。コンビニは全国どこでもありますし、手間がかかりません。
期限ぎりぎりまで納付を忘れていた場合は、クレジットカードで納付を選べば、あわてて外出しなくても期限内の納付が間に合います。
副業をずっと続けていくのであれば、振替納税を利用しましょう。納税に関して気にせずに済みます。
入力したデータが翌年以降も利用できる

国税庁のサイトより
国税庁の確定申告書等作成コーナーでは、入力したデータを保存できます。申告書作成の途中までしかできていなくても保存データを読み込ませれば、前回の作成の続きから行なうことができます。
翌年の申告書作成の際も前年の保存データを読み込ませることによって自分の氏名・住所等基本的な項目を毎回入力する必要がなくなります。
作成コーナー利用前の準備
国税庁の作成コーナーを利用する前に準備しておくことがあります。所得の種類別に説明していきます。
給与所得
副業を始めた方であれば給与所得があります。勤務先から受け取った『源泉徴収票』を準備しておいてください。以前は源泉徴収票を確定申告書に貼付して提出していましたが、2019年4月1日以降に申告する際は、源泉徴収票の貼付が不要になりました。
事業所得・不動産所得
会計ソフトまたは手計算で1年間の売上・経費・利益を確定させておきます。国税庁作成コーナーの青色申告決算書・収支内訳書作成のところで確定した金額を指示に従って入力していきます。
決算書の作成は下記の記事を参照してください。
一時所得
生命保険の満期保険金や一時金を受け取った場合は生命保険会社からそれに関する資料が届いているはずなので準備しておきましょう。
譲渡所得
土地や建物を売却した場合は売却価格、土地や建物を取得したときの価格、譲渡にかかる費用がわかるものをそろえておきましょう。
証券会社に特定口座があって源泉徴収なしを選択している場合で株式の売却がある場合は『特定口座年間取引報告書』を用意しておきましょう。ネット証券会社では『特定口座年間取引報告書』が送られてこないこともありますので、証券会社のサイトから取得しておきましょう。
『特定口座年間取引報告書』も『源泉徴収票』と同様に2019年4月1日以降に申告する際は、貼付が不要になりました。
確定申告書の提出方法
確定申告書の作成が終わったら、すみやかに税務署に提出しましょう。申告期限までに税務署に届かなければなりません(郵送の場合は消印の日付)。
税務署に直接持参
国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用して申告書を作成したのであれば、確定申告会場に行く必要はありません(ものすごい混雑で時間がかかります)。税務署の受付に提出すれば控えの申告書に受付印を押して返してくれて終了です。
税務署に郵送
税務署に郵送する際は返信用封筒に切手を貼って同封しておきましょう。後日控えの用紙に受付印を押して返送してくれます。
税務署の時間外収受箱に投函
会社帰りや休日に税務署に寄って、時間外収受箱に投函する方法があります。この場合も切手を貼った返信用封筒を同封しておきましょう。
まとめ
確定申告は面倒だと感じている方は多くいらっしゃると思います。でも国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用すれば案外簡単に作成することができます。
確定申告書を作成することで1年間の自分の所得がどれだけあったかがわかります。申告・納税を早く済ませて、新年度の更なる所得アップに向けて進んでいきましょう。